ジーザス?イエス?西欧の名前に困惑する…。

エッセイ
George Becker at Pexels

みなさん、キリスト教はお詳しいですか?

あ、宗教の勧誘をするわけではないので、どうぞお気楽に!

キリスト教というか聖書には、当然のようにたくさんの名前が出てきますよね。信仰をしていない人でも、そこに登場する人の名前は一般教養として知っている人も多いのではないでしょうか。

ただここで問題なのは、日本の聖書で使われている名前の表記って、英語読みとは違うものが多いという点。あれって、たぶんラテン語あたりから来ているんでしょうかね?何やら古めかしい響きがしますよね。

それを知らないと、「え~!この名前は英語だとこう読むんだ~!」と驚くことになります。

例えば僕は、あの「イエス・キリスト」さまと、ミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」の主役とが同一人物だとは、わりあい大人になるまで気づかなかったです。

だって全然発音違うじゃないですか。

それから、僕が住んでいるオーストラリアは多民族国家。いわゆる白人(英語圏の)と簡単にくくることは不可能で、東欧、南欧からの移民もとても多く住んでいます。

当然彼らの名前も、英語圏の名前とちょっと違う…んですが、実はあのよく聞く英語の名前と同じだった!と発見することもあります。

このギャップ、オーストラリア在住者の一部界隈ではどうも気になるトピックのようで、この間、ツイッターのお友達とそんなことをウダウダ言っていました。

ここで「誰かまとめて!」という声が上がり、だったらやってみるか~!と一銭にもならないボランティアを買って出たのがこの当人です。

その調査の結晶がこれです!

EnglishItalianSpanishFrenchGermanyRussianGreek古典日本語(聖書など)現代日本語
AdamAdamoAdánAdamAdamAdamAdámアダムアダム
AndrewandrèAndrésAndréAndreasAndreyAndréasアンドレアンドリュー
AnnaAnnaAnaAnneAnnaAnnaÁnnaアンナアナ
AnthonyAntonioAntonioAnthonyAntonius/AntonEntoniAntóniosアントニウスアンソニー
Charles CarloCharlesCharlesKarlCharl’zKárolosチャールズチャールズ
DavidDavideDavidDavidDavidDeyvidDavídダビデデビッド
GeorgeGiorgioJorge(ホルヘ)GeorgeGeorgeDzhordzhGeórgiosジョージジョージ
JacobGiacobbeJacobJacobJacobDzheykobIákovosヤコブジェイコブ
JesusGesùJesúsJésusJesusIisusLisousイエスジーザス
JohnJohnJohnJohnJohnDzhonGiannisヨハネジョン
LukeLucaLucasLucLukasLyukLoukルカルーク
MaryMariaMaríaMarieMariaMeriMaríaマリアメアリー
MatthewMatteoMateoMatthieuMatthewMet’yuMatthaíosマタイマシュー
MichaelMichaelMiguelMichaelMichaelMayklMichaílミカエルマイケル
NathanNathannatanNathanNathanNatanO Néithanナタニエルネイサン
PaulPaoloPabloPaulPaulPavelPávlosパウロポール
PeterPeterPedroPierrePeterPiterPétrosペテロピーター
PhilipFilippoFelipePhilippePhilippFilippFílipposフィリポフィリップ
SamuelSamueleSamuelSamuelSamuelSemyuelSamouílサミュエルサミュエル
SarahSaraSaraSarahSarahSaraSáraサラセーラ
SimonSimoneSimónSimonSimonSaymonSimonシメオンサイモン
StephenStefanoestebanstephenStefanStivenStéfanosステファノスティーブン
ThomasTommasoTomásThomasThomasTomasThomásトマストーマス

ちょっと見にくいかもなので、スクショも下に貼っておきますね。

調査、なんて大層なことを言いましたが、駆使したのはGoogle Translation, Wikipediaといったところですので、そんなに大変でもなかったです。もし間違っていましたらご容赦を…。

ただ、Google Translation では、発音も聞くことが出来るので、文字面は同じでも聞いてみると英語と違うなあ~!という名前もかなりありました。暇つぶしに聞いてみて下さい。

スクショでハイライトしたのは、僕が個人的に面白いなあ~、と感じた名前で、以下ツッコミを入れてみたいと思います。

  • Jesus:イエス様は、やはり神様だから、Yesなのかな~?と思っていたおバカな子供はワタクシです…だって、日本語だったら同じ発音じゃん。
    もう少し年齢が上がり、学校の歴史で習った「イエズス会」も、Jesusのことだったのか…先生、それ教えてくれましたっけ?
    そして、「ジーザス」という言い方、英語圏では宗教関係で言うより、びっくりした時に思わず発する言葉、という感じです。もっと下品に言うと、“Jesus Fxxxing Christ!” なんて…。
  • Charles:そうか、フランス語ではシャルルね。パリの空港の名前にもなっているシャルル・ド・ゴールなんて有名な政治家もいました。
    そしてドイツ語ではカール。いかにも独逸!という重厚感がググっと出ます。カールおじさんは関係ないか…。
  • David: ミケランジェロによる、全世界的に超有名な彫刻は、絶対「ダビデ像」ですよね。それ以外の読み方はありえないと個人的には思う。「デービッド像」ではねえ…あのナイスバディの価値もちょっと失せるわな。
  • George: ちょっと個人的な話ですが、僕の上司はポルトガル系の人で、名前はジョージ、と聞こえますがスペルはJorge。しかも、ポルトガル語に忠実な発音だと、「ホルヘ」となります。耳で聞いただけなら、まさに「ジョージとは、俺のことかとホルヘ言い」みたいな世界になります。
    そして、イタリア語だとジョルジオか…なるほど、例の高級ブランドも、やはり「ジョルジオ・アルマーニ」と読まないと、大金を払いたくなくなるよね。
  • Mary: イエス・キリスト…いや、ジーザス・クライスト…ややこしいな、の母の名前も、マリア様というと慈愛にあふれるという印象が出ますが、メリーさんだと…僕が連想するのは羊さんですかね、やはり…。
  • John: 聖書ではとてもランクが高い人物の「ヨハネ」も、「ジョン」ではそこらへんのオッサンとしか思えなくなるのはどうしたわけか。ジョンって、超絶的にフツーの名前だもんねえ…。
    それから、オーストラリアにはギリシャ系の移民が多いので、Giannis(無理に日本語で書くと、イァニス、みたいな音になる)という名前も結構耳にします。綴りがかなり違うので気づかなかったけど、あの人たちもジョンさんだったんだね。
  • Paul/Peter:これも、「パウロ」「ペテロ」と書いたり読んだりするから聖人感が出るのであって、ポールとピーターではねえ…。
    そして、あの有名ブランドのピエール・カルダンも、ピーター・カルダンなのか…むむむ。

とまあ、ざっと思い当たる有名・一般的なヨーロッパ圏の人名について比較をしてみましたが、皆さんも新しい発見、ありましたか?

普段何気なしに使っている名前も、その裏を掘り始めると色々興味深いものですね。

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