私事ですが、先日誕生日を迎えまして…
えい!と、R.M.Williamsのブーツを買ってしまいました。
ということで、今回はこのブーツ購入記を書いてみます。
R.M.Williamsとは?
知っている人も多いでしょうが、オーストラリアを代表するブーツメーカー(及び衣料品)です。
1932年にReginald Murphy (なので、R.M.)Williams によって創業されました。
…ということで、今年(2022年)は、創業90周年にあたります。
その歴史などは、会社のウェブサイトをご覧ください。
服や帽子も売っていますが、やはり創業以来作られているブーツが有名で、オーストラリアの政治家、実業家、俳優などはこぞって履いているような印象があります。
有名人もそうですが、普通のオージーも大好きなブランドで、街行く人の足元を注目してみると、やっぱり履いてる人多いですね。
買おうか、買うまいかの葛藤
僕も、20ウン年前にこちらに来た時にはもう知っていたブランドで、
「いつか偉くなったらこのブーツを買うんだ!」と意気込んでたなあ…(遠い目)。
…でも、値が張る…。
一足のブーツが、A$595ナリ、です。普段からブランドもんとは無縁の僕にとっては、とても高額!
貧乏学生を経ての貧乏ホテルマン(安月給なんす)という立場では、高嶺の花ですわ。
そしてもう一つの懸念材料は、2000年頃から会社の雲行きが怪しくなってしまい、一時は米国資本の会社になってしまっていたんですよね。
いくらMade in Australia といっても、米国に買収されてしまった会社なのか…と思うと少しテンションが下がってしまい、
「え~、だったら買わなくてもいいや」と思ってたんですね。
ところが2020年になると、この会社はオーストラリアの資本家であるAndrew Forrest氏によって買収され、晴れて名実ともにオーストラリアの会社に立ち戻ったのです。
それから私事になってしまうのですが、実は僕、今年になってオーストラリアの市民権を取りまして、晴れて「オージー」になったのです。
これは買うしかないでしょ??
ということで、清水の舞台から飛び降りような気持ちで(大げさだなあ…)、買うことを決めました。
いざ買わん、でも意外と大変だった
さて、R.M.Williamsのお店は、大きなショッピングセンターには大抵入ってますが…。
これは、本店に行って買うべきだろ!と思い、シドニーのジョージストリートにある店舗に行きました。(この会社の発祥は南オーストラリア州なので、真のの本店はアデレードになるのでしょうが)

ちょっと古ぼけたビルのストリートレベルにあるお店。風格があるとも言えますね。
この店舗、僕がこちらに来た当時からあったと思うので、もう25年以上同じ場所にあるはずです。
さて、僕が行ったときは残念ながらタイミングが悪く、相手をしてくれる店員さんがなかなか見つからりませんでした。靴の場合、サイズだなんだと店員のアシストが必要ですもんね。
まあいいやと諦めて、後日別用でボンダイジャンクションに行った際に、ここにあったお店へ。
幸いそれほど混んでおらず、店員さんがすぐ来てくれたので、単刀直入に、
「あ~、このブーツを買いたいんですが」と言う。
ちなみに、いちばんポピュラーなブーツは、Craftsman Bootと言う商品名です。
一般的にはChelsea Bootという、足首くらいまでの高さで、靴紐がなく、サイドにゴムが入っているあのブーツです。
でも、R.M.Williams のほかのブーツ…編み上げブーツとか、ロングブーツもカッコいいなあ…何かの間違いで小金が手に入ったら買おうかな、と思ってしまいました。
…ともあれ購入希望の旨を伝えると、足のサイズを測ってくれて、試し履きをしてみました。
サイズが決まると、今度は靴底の種類を選べます。
R.M.Williamsのブーツには、おおまかに三種類の靴底があります。
革底…はオシャレだけど、すぐダメージが出てしまうし、滑りやすいかなあ、と思って履かずにパス。
ゴム底…は、最も一般的だと思います。靴底がラバーで覆われてるので、耐久性もあるし、滑り止めも入っています。これを履いてみましたが、足の裏と靴の中敷きとがフィットしなく、ちょっとブカブカしました。ということで最後のタイプをトライしてみました。
Dynamic Flex…という、やや大層な名前の底。底は、革とラバーのパートが組み合わされていて、滑り止めのギザギザも入ってます。中敷きも、土踏まずの部分が盛り上がっています。簡単に言うと、スポーツシューズのような構造ですね。
これを履くと、おお!脚との一体感を感じる!そしてブーツなので、足首まで包まれてフィットする感覚が素晴らしい。
そして外見ですが、さすがに洗練されたデザイン。クラシックかつ上品なシルエットで、カッコいいじゃないの(履いてる当人のことじゃないです)。

さて、サイズも底のタイプも決まったので、あとは色。
基本的な色のラインアップは黒、ダークタン(茶色)、チェスナッツ(濃い茶色)の3種類です。僕はチェスナッツがいいなあ、と思ったのですが、残念ながらこのお店には在庫がありませんでした。

お店の人が済まなそうに、オンラインで注文してくださいな、と言うので、残念ながら現物を抱えてお店を出る、という理想像は描けませんでしたが、まあやることはわかったので良し。
自宅に帰ってオンラインショップでオーダーをしたところ、オーストラリアのくせに(?)新幹線も顔負けの速さで、2日後に自宅に届きました。
履いてみた
さて、開封しましょう。

いやあ、新しい靴の革の匂いって、いいっすよね。焼きたてのパンと同じくらいかぐわしい(食べちゃだめだけど)。
このブーツのウリは、一枚の革から作られている、という点です。確かに、縫い目はブーツの後ろに底から上まであるだけ!
一枚革だと、どのようなメリットがあるのかは素人的には良く分からないのですが、まずは大きなサイズの革を確保しないといけないので、手間がかかるということは間違いないですよね。
また、縫い目が少ないので、強度的にもプラスでしょう。
履くときは、必ずブーツの上にあるリボン?を持って、足を入れるように、とのことです。お店の人は、リボンのループに指を入れると履きやすいよ、と言ってました。
そして脱ぐときは、必ず手で足から外して下さい(横着して別の足・靴を使って脱ぐのはNG)。
さすがに履きたての頃は、まだ足が慣れてないし、革も馴染んでないのでポコポコと歩く感じですが、程よい重さで、しかもカッコいいので大満足です。
他の人の意見
僕が「買ったぞ!」というツイートをしたら、わらわらと、「僕も持ってます!」「ウチのパートナーも持ってる!」というリプが来て、ああ、やっぱりみんな持ってるんだな~、と感心しました。
また、アフターケアをしっかりすると、一生モノ…とまではいかないでしょうが、かなり長持ちするようです。
なにかの記念に、一足買ってみるのもいいと思います!
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