そうか、オレの本業はホテルマンだった…。
今このブログをざっと見たら、その専門であるはずのホテルに関しての記事がないじゃないの!
たまには、ホテルの紹介、裏話なども書いたほうがいいよなあ…
ということで、まずは筆者のキンム先でもあるこのホテルを紹介します!
コンセプト
Little National Hotel のキーワードは、Little Luxury。日本語に意訳すると「ちいさな贅沢」みたいな感じかな?
お手頃価格だけど、オシャレで機能的な宿泊体験を提供する、というのがコンセプトです。
旅行する際って、宿泊施設を選ぶのがキーですよね?
金に糸目をつけない人はまあ、5スターの豪華ホテルを選べばいいんでしょうが、普通はそうもいかない。
「でも、中級レベルのホテルってさ~、ちょっと古臭かったり、部屋が狭かったり、ロケーションが悪かったり、アメニティがショボかったり、あまりいい印象ないんだよね~、まあ、そんな大枚はたけないからしゃあないか…」
なんて思っている人、けっこういると思うんですが…
実は、その真逆のホテルがあるんっすよ、旦那!あっしがキンムしてる、Little National Hotel Sydneyってんですけどね…。
このブランド、まずはキャンベラでオープンし、好評を受けて二軒目はオーストラリア最大都市であるシドニーに上陸!
…ところが、オープンしたのが2020年11月という、コロナ禍真っ盛りのひどいタイミングで、きちんとホテルがフルキャパシティーになった期間がいまだ殆どないという有様です。
それでもゲストからのフィードバックは概ね良好で、トリップアドバイザーではシドニーホテルランキングの第一を現在堅持しています(2021年11月現在)!
ロケーション
まず、ロケーションは抜群です。なんといっても、ウィンヤード駅の真上にありますからね。言ってみれば、駅前旅館です。
空港から電車で1本、30分程度で行けるのでそりゃあ便利です。極論すれば、空港からホテルまで、たとえ雨がザーザー降っていても濡れずにたどり着けてしまうんです。
ウィンヤードはシドニーシティのほぼ真ん中に位置しているので、オフィス群、オペラハウスやロックスといった観光地も徒歩圏内。最近開発が進んでいるバランガルーも、地下通路を使えば信号に引っかからずに行けます。
あえてネガティブをいえば、街のどまんなかにあるのでハーバービューではない、という点でしょうか。まあ、そんなホテルはけっこうなお値段しますから、それは好き好きで…。
フロントとお部屋
うちのホテルには、自動チェックイン機があります。飛行場みたいですね。これはもしかしたらオーストラリア初の設備かも。

自分の名前を入力し、支払手続きなどを完了するとカードキーが出てきて、スタッフと顔を合わせずチェックインすることも出来ます。もちろんチェックアウトもこれで可能です。
ちなみに、キャッシュレスホテルになっているので現金は取り扱ってません。(働いている側としても、現金が手元にないと、保安上も気が楽ですね。)
保安といえば、カードキーでは、自分の部屋があるフロアと、共有スペースにしか行けないようになっています。
さて、部屋に入るといきなりウィ~~ンという音がして自動的にカーテンとブラインドが開きます。
部屋は…けっこう狭いんですよ~。それが売りでもあるので堂々とサイズを公表してますが、17平方メートルです。部屋の形も長方形のシンプルな形。

ただ、ベッドや家具の配置のせいで、あまり狭いと感じないんですよね、実際。
他のホテルだと、ベッドが部屋の真ん中にあることが多いですが、ウチでは一番奥の窓の手前にあるので、意外と空きスペースがあるんです。
そして、ベッドがでかい!スーパーキングサイズで、たしか2.3x2.3mだったかな?と~ってもふかふかでご好評を頂いてます。
他の家具といえば、小さな机、ワードローブくらい。
でも、こんな小さな部屋の割には、ネスプレッソマシンもあるし、ティーバッグはオーストラリアの人気ブランド、T2です。グラスも、シャンパングラス、ワイングラスときちんと揃っている。

このグレードのホテルは、オーストラリアではシャワーブースだけですが、レインフォレストシャワーになっているので、快適です。

はて、電話は…?と思ったあなた。電話、ないんですよ。
ってか、あるけどない、ですね。ベッドにタブレットがありますが、それが電話も兼ねています。

テレビはきちんとしたサイズのものが、ベッドの足元側の壁に掛けられていて、無料の映画チャンネルもかなり揃ってます。Chrome Castも付いてるので、自分のケータイやコンピュータから動画などをキャストして、ベッドでぬくぬくしながらテレビを見ることができます。
部屋のスピーカーはBluetooth で接続できるので、自分の好きな音楽を部屋中にかけることもできますね。
部屋のアメニティもこだわっていて、シャンプーなどは、ローカルブランドのApelles で、いい香り。
トイレットペーパーは、リサイクル紙を使っているWho gives a crap! 、スリッパもbio degradable なものを用意して、エコにも気を使ってます。

他の施設
さてウチのホテル、レストランがないんですよ…。
でもホテルのレストランって、とても利益上げるのが難しいし、ウチのホテルの立地を考えると周りにおいしいカフェやレストランがたくさんあるので、これは賢い選択だと思います。
ただ、屋上にはバーがあります!これが、なかなかいい感じなんですよ。
ゆったりとしたソファがあるし、天気が良ければテラス席もたくさんあります。

一角には、ワーキングスペースもあるので、部屋が狭いなあ…と思ったゲストはここで仕事ができます。ちゃんとデスクライトやUSBポートもあるので、PCや携帯も大丈夫!
プリンター、ネスプレッソマシンもあるのでお茶をしながらだって可能。
昨今はUber Eatsなど、フードデリバリーを利用するゲストも多いですが、あれ、自分ちのレストランと競合するので毛嫌いするホテルも多いんですよね。でもうちのホテルはそもそもレストランがないから、食べ物の持込みもノープロブレムです。部屋はもちろん、バーに持ち込みしてもオッケーです(でもドリンクはじゃんじゃん飲んでね)。
ジム
モダントラベラーにとっては、フィットネスは欠かせません。ということで、ウチのホテルにもジムがありますが、これが結構ハイグレードなんですよ!
筆者はジムジャンキーではないので、うちのジムの規模や機器がどれだけのものなのか、というのは事細かに説明できませんが、このグレードのホテルとしてはかなりいいレベルというのは間違いないかと思います。

しかも24時間アクセスできるので、丑三つ時にランニングマシーンの上を淡々と走る…ということも可能です。
(筆者はロックダウン中、ホテルがほぼ空っぽだった時に実際それをやっていたということはあまり大っぴらにしてはアレですが、事実です!)
どんな人に向いている?
こんなホテルなので、基本ソロトラベラー、もしくはカップル向けです。いくらよくデザインされているとはいえ、さすがにサイズの制限があるので長期滞在にはあまり向いていないかなあ。
あまり宿泊にお金をかけたくないけど、代わり映えのないミッドレンジのホテルはちょっとなあ…と思ってる方にはうってつけ。あまり部屋にはこもらず、日中はアクティブに外出し、夜は部屋でリラックス…という人には部屋の小ささも気にならないでしょうね。
とにかく、一度泊まったら忘れられないようなデザイン空間なので、ホテルに泊まるのが好きな人、デザインが好きな人、ハイテクが好きな人、といった人たちにはぜひ泊まってほしいホテルです。
自分で言うのもなんですが、筆者はまさにそんなタイプの旅行客なので、別の街や国にこんなホテルがあったら、間違いなく泊まると思います、マジで。
…あ、泊まる際は筆者に一言ご連絡いただければ、なにかいいことがあるかもしれません!
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