このコロナ禍で、僕もいわゆる「おうち時間」が増え、自炊や家事をする頻度も増しています。
そこで痛感しているのが、
「生活ゴミって、本当に大量に出てしまう…」
という点。
スーパーで買ってきた食料品、僕の大好きなビールやワインのビン・カン、テイクアウェイの容器、そしてシャンプー、ハンドウォッシュ、洗剤といった日用品。
これらはリサイクルできることになっていますが、実はその殆ど…85%はリサイクルされず、結局普通ゴミとなって埋立地に行くそうです。
え?いくらなんでも85%はないだろ?と思いますが、プラスチックの種類によってはリサイクルできないものもあるし、汚れた瓶や缶はリサイクルされないだろうし、そしてウチのアパートのゴミ箱の中をちらっと見ても、ちゃんと仕分けされていないもんなあ…。
モダンライフにゴミはつきよう、仕方ないじゃん…と言えばそれまでですが、でも気になる…
と、もんもんとしていたところ、今回取り上げるZero Co という会社の製品のことを知りました。
早速使ってみたので、まとめてみました。
Zero Co Australia とは?そのコンセプトは?
Zero Co Australia は、2019年にオーストラリア人カップルによって起ち上げられた出来たてホヤホヤの会社です。
会社の”Mission”をウェブサイトから切り抜きました。

ざっと翻訳すると、地球のゴミをなくすため、1.使い捨てのプラスチックを作らない。2.海洋を汚染しているプラゴミを取り除く…って感じですかね。
さて、どうやってこのミッションを達成するのか?というと…。
まず、容器本体をリサイクルしたプラスチックから作る。
そして実際の洗剤などは詰替え用のパウチに入れて消費者に届ける。
え、これならもうやってる商品もあるよね~、と思う人もいるかと思いますが、この会社はさらに一歩進んでいて、
空になったパウチも再利用するんです。
使い終わって空になったパウチを、届いた際に付いている返送用の封筒に入れて送り返し、会社はそのパウチに洗剤を入れ直して販売する…という流れ。別途送料を払う必要はありません。
パウチを捨ててしまっては、結局プラゴミを作ることになってしまうので、これはいい解決策だなあ!と感心しました。
オーダーしてみた
オーダーはウェブサイトから。製品は、衣料用洗剤、食器用洗剤、などなどありますが、僕はとりあえず衣料洗剤を買ってみました。
値段は、2021年10月の時点で、ボトルと2リットルパウチが2つ入っていて(つまり4リットル)A$42.00。これに送料がA$10(オーストラリア全土均一料金)加算されます。
この値段は、スーパーで売っている廉価版の洗剤よりは高いですが、Attackのようなトップブランドと同じくらいです。
肝心の洗剤の中身も大事ですよね。化学物質や、環境に悪いものが入っていては元も子もないですし。
気になる人は、ウェブサイトにかなり詳しく原料などが書かれていますので、参考にして下さい。衣料洗剤については、パームオイルや化学物質を使っていない、ということなので中身もエコです。
さて、届きました。


ピンクのボトルにややたじろきましたが、まあいいか。ちなみに洗剤の種類によって色分けがされていて、間違えにくいようになっています。
さて、洗濯力は?
まずはこのパウチに入っている液体をボトルに詰め替えますが、これはスムーズに行きました。
ボトルの方は、洗剤の注ぎ口が二重になっていて、注ぎ漏れが起きないようになっているのはいいですね。あれ、何気にイラッとするので。

洗剤によってはちょっとキツい香りがするものもありますが、Zero Coの洗剤は、Lemon Myrtle & Australian Grey Gumの香り、となっています。
僕的には「え、そうかな?」と思いましたが、ふわっとしたフローラル系の香りです。
洗い上がりですが、正直僕が洗濯するものって、しつこい汚れなどはあまり無いので、どれだけ強力かどうかは不明ですが、普通にきちんと洗えました。
洗剤の香りは、洗った後に少し残る程度なので、これもちょうどいい感じでした。オーストラリアの洗剤って、モノによってはかなり強い香りが残るものもありますからね。
使い終わったら?
使い終わったら、そのパウチは…捨てないでください!
届いた際に、返送用の封筒が入っているはずなので、使用済みパウチをそこに入れ、郵便ポストに投函します。

すると、このパウチを洗浄し、また新しい洗剤を入れて販売する…というサイクルが完成するというわけです。
少し手間暇がかかりますし、これがホントに環境改善になるのかな…という一抹の疑問もありますが、個人的には精神衛生上プラスなので、まあいいだろう、と思っています。
結論
というわけで、Zero Coの衣料用洗剤を使って洗濯をしてみましたが、洗剤としてのクオリティはよろしいと思います。
そして、環境にも良く、プラゴミを減らすのにも一役買うことになるので、いいことばかりじゃないですか?
意地悪するわけじゃないけど、何かデメリットはあるか、一応考えてみました。
まず配送にあたっての環境へのインパクトがあるかな。個別で家に届けられるし、段ボール箱によるゴミは出てしまうなあ…。
でもこれはスーパーで買うものだってどこかから届けられているので、同じか…。
次に、本当にリサイクルしてるのだろうか?という疑問は、あります。
まあこれは、この会社を信用するしかないですよね。ウェブサイトではかなり正直に情報を提供しているので、信頼性はあると思いました。
例えば、ボトルの裏にあるコードをウェブサイトで検索すると、このボトルがどこから来たのかが分かります。

自分が使っている容器は、元はと言えばどこぞの海に打ち寄せられたゴミだったのか…と思うと、少しだけ善きことをした気になりました。
ということで、値段も既製の製品と変わりないし、品質もきちんとしているので、使わない手はないんじゃない?というのが僕の意見です。
また、こういうベンチャー企業こそ、これから応援して育てていくべきではないかな、とも思います。なのでより多くの人がこの製品を買って、それがもっとプラスチックの再利用につながればいいですよね。
もし興味があれば、ぜひ一度はトライしてみて下さい!下にウェブサイトのリンクを貼っておきます。ここからオーダーすると、お友達価格で10%オフになるみたいです!
気になる方は、トライしてみてはいかがでしょうか?
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