…とまあ、長い題名になってしまいましたが、ノンアルコールビール体験記?です。今回は、Great Northern Zero を試してみました。
Great Northern Beerって?
まずはノンアルコールバージョンの前に、ホンモノの(=アルコール入りの)Great Northern Beer についてざっと説明します。
カジキマグロのロゴがかっこいいこのビール、もともとはケアンズ発祥のブリュワリーで、その歴史は1927年まで遡るそうです。
現在は、カールトン・ドラフトやビクトリア・ビターで有名な、業界最大手であるCUB傘下にあります。
このビールの特徴は、アルコール度数がやや低めで、4.2%。
暑い気候のクイーンズランド州や、ダーウィンで多く出回っているビールという印象があるGreat Northern Beerですが、そんな気候だと、質より量!ではないですが、水分補給も兼ねてビールを飲みたい…と思うだろうし、アルコール度数の強いビールをガンガン飲んでしまうとすぐ酔ってしまいそうだから、このようなタイプのビールが風土的にあっているのでしょう。XXXXマークで有名なフォーエックスビールも軽い口当たりのビールですよね。
そもそもそんな気候ならば、まったりとした味のエールはちょっとくどく感じるのでしょう。
というわけでこのビール、良く言えばスッキリとした、悪く言えば水っぽい味わいのビールです。
それで、個人的には余り好みじゃないんですよね…。やはりちょっと水っぽいなあ、と感じてしまいます。それほど暑くないシドニーで飲むので余計そのように感じるのでしょう。
2,3年前にダーウィンに5日間ほど滞在していたことがありますが、あの辺りのパブでは、シドニーでおなじみのビールがあまりなく、このビールのタップがどこにでもあったことを覚えています。かたやシドニーではそれほど人気もないようで、あまりパブのタップにも並んでいません。
そのゼロバージョンは?
さて、そのGreat Northern ですが、ノンアルバージョンである、Great Northern Zero がスーパーの棚にあったので買ってみました。

クリーム色の地に、カジキマグロのロゴが描かれている点は通常のビールと同じデザインですが、青色の帯でノンアルコールという点をアピールしています。
オーストラリアのラガーらしく、泡立ちはかなりあら目ですね。なので、泡はすぐに消えてしまい、フラットな表面になります(オレの注ぎ方が下手くそなだけかな?)。

さて、鼻をグラスに近づけると、独特の甘い香りがします。
このアロマ、ちょっと好き嫌いが出るかもしれませんね。う~ん、何の香りに似ているだろう?パッションフルーツやマンゴー、といったトロピカルフルーツを思わせるような、ちょっと独特の香りです。
味は…実は最近このアルコール入りバージョンすら飲んでないので昔の記憶を辿っていくと…そうそう、こんな味だった!苦味はほどよく感じる程度で、もちろんノンアルなのでアルコールの「ヒット」はありませんが、風味の再現度はかなり高く、このビールを飲み慣れている人であれば、アルコールの有無を問わずおいしく飲めると思います。
個人的にはやっぱりノンアルバージョンでも物足りないな、というのが感想ですが、これも夏のカッと陽が照る屋外でごくごくと飲めば、喉越し良くおいしいのかなあ、とも思いました。
ビールも食べ物と同じで、実際の環境(気候)に適したタイプがあるというわけですね。
結論
うーん、やはりもともと好みではないビールなので、そのノンアルバージョンも…やはりイマイチでした。
でも、スーパーで売っている事が多いというのは便利ですね。
(オーストラリアでは、アルコールはスーパーでは売っていないので、酒屋に行かないといけない。そのせいか、ノンアルビールも酒屋のほうが種類が多い)
どうせノンアルだし!と割り切って、これをホンモノのビールと交互に飲んで、Responsible Drinking (節度な飲酒)をするのはいいことだし、そのようにして利用するならば問題なく爽やかにググッと飲み干せるビールだな、という結論に至りました。
ちょっと苦しいオススメですが、機会があればお試しください!
コメント