昨日、家の郵便受けにこんな封筒が入ってました。

これは、Census (センサス)といって、オーストラリアの国勢調査です。おお、そんなものもあったなあ~、と思いながら開封したが、はて、これどうやるんだっけ?何年おきに実施されるのかな?と気になったので調べてみました。
センサスとは?
センサスのウェブサイトに日本語の翻訳もあったので、そこからの要約です。
豪州統計局は5年ごとに、オーストラリア国内のすべての居住者、世帯に関する調査を行います。この調査をCensusといいます。年齢、出身国、宗教、家系、家庭で使う言語、仕事、教育などが問われます。2021年8月10日現在のすべての在宅者が対象となります。海外からのビジターや乳児も含まれます。
2021センサス
すべての在宅者、海外からのビジターも対象に入っているということで、ビザの種類とか国籍とかも関係なし。
ということは、例えば大きなホテルなんかだと、その晩宿泊している総てのゲストにこの調査をお願いしないといけないわけになります。日本人だろうがアメリカ人だろうが関係なし!
僕も過去はこのフォームをホテルの各部屋に配ったなあ…なんせ以前勤めていたホテルは総客数が600室近くあるマンモスホテルだったのでかなり面倒くさい業務でしたが、確かその追加人員の人件費は、ホテルが国に請求できたような気がする…うろ覚えですが。
幸か不幸か、今年はパンデミック、しかもシドニーはロックダウン中なのでホテルはほぼ空っぽ。なので業務過多になる…なんて心配はないけれど…うーん、なんだかな。
さて改めて封筒を見ると、これは義務です!とはっきりと書かれていますね。罰金とか取られちゃうのかな、無視すると。
調べてみたら、1日ごとにA$222の罰金が課せられる(可能性がある)とのこと!一日ごと、っていうのがすごいですね。ヘタすると累積しちゃうのか。まあうっかり忘れたからって即罰金!とはならないとは思いますが、在豪の皆さんは決してお忘れなく!
そして封筒の裏には、この目的は…みたいなのが書かれていて、
- 国の予算をインフラ、教育、保健に使う
- 老人のケアについての計画
- 地方のコミュニティが医療を受けられるように
ということです。それなら、協力しないとね。
ちなみにセンサス自体は英語のみで回答しますが、ウェブサイトには多言語の説明があり、通訳サービスもあります。日本語ももちろんアリ。
どのようにやるのか?
もちろん、オンラインでやります!以前はうろ覚えだけど、マークシートのような用紙に記入し、後日誰かが回収に来たのかな?もちろん、インターネットは信用できん!ワシは紙で回答したい!という人にはそのオプションもあります。
センサスの実施日は8月10日と決まっていますが、その日に回答しないといけない、というわけではなく、その日に誰が家にいるのかが分かっていたら事前に回答してもいいということなので、今これを書いているのが8月4日ですが、始めてみました。
…あ、でもオレその日は夜勤なんだけど、その場合はどうなるんだろうか?
厳密にいうと、8月10日の23時以降は在宅してないわけで…。
「そんなんスルーすりゃいいじゃん~!」と言われそうですが、念には念を入れて調べますと、予想通り自宅にいる、という解釈でいいみたいです。でも、質問のセクションにはちゃんと、夜勤行きます、みたいなボックスがありました(うーん、ちゃんと考えられている!)。
封筒を開けると、やり方が書いてある紙が入っております。

- センサスのウェブサイトにアクセス
- センサス番号、パスワードを記入
- フォームを記入
…という、よくあるパターン。では、やってみます。
まず送られてきた用紙に書かれているセンサス番号と仮パスワードを入力すると、自分用のパスワードに変更するよう伝えられ、さらなる暗証番号が自分の携帯なりメルアドなりに送られてくる。まあ2重でセキュリティが設定されているということですね。
その後は、聞かれていることを答えるだけなのでまあ単純作業です。
ただ、性別、宗教、年収、はては親の出生国…など、かなり細かいことを回答しないといけないのが新鮮に感じました。普段オーストラリアでは、例えば就職活動でこのようなことを聞かれることはないので(違法)、ちょっと違和感を感じました。まあ国勢調査なのだから当たり前ですが。
そうですね、15分もあれば完了します。そして結果を送信しておわり!
回答しての感想
オレごときの情報がオーストラリアの明日を築き上げるのにどれほど役に立つのかは疑問ですが、まあ一住民としての義務を果たした、という気持ちですかね…。面白い経験でした。
そして今年はパンデミックだ、ロックダウンだ、国境封鎖だ、ということで、かなりイレギュラーな結果になるでしょうね…これをどう反映させていくのか、興味深いです。
あ、でもこれで日本人、日本語を使う人が増えている、となると、例えば図書館の蔵書、テレビやラジオの番組割り当て、はたまたスーパーマーケットの食材仕入れ…などに反映されるかもしれない。
(シドニーの図書館には日本語書籍があるし、日本語ラジオ放送もあります)
ということで、日本人の皆様は忘れずに回答して下さいね!
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