こんにちは、走るコンシェルジュです。
シドニーでこれ!というイベントはいくつかありますが、その一つが毎年3月後半から上演される、Opera on Sydney Harbourです(昨年はキャンセルになってしまったけど)。
このブログを書いている3月26日が初日ですが、幸いにも24日のドレスリハーサルに招待されたので、いそいそと行ってきました。オペラはやはり、心が躍る!


上演される場所は、植物園に面するシドニー湾の上…そう、海上に特設されたステージです。舞台背後にはシドニーの町並み、そしてオペラハウスを望むという、これ以上ない素敵なセッティング。

街からは意外と近そうで遠い距離なので、時間には余裕を持って行って下さい。それから植物園は閉門時間があるので、それを逃すと大回りで歩かないといけないのでそれもご注意を。
まあでも、こんな場所に行くんだから、絶対に早めに行って開演前の雰囲気を楽しむべきです。バーでワインやおつまみを買ってリラックスしながら、刻々と空の色が変わっていくさまや、行き交うフェリーを眺めていると、本当にシドニーってきれいだなあ、とため息が出ます。
私はオペラやクラシック音楽も好きなので、飲み食いを一時中断して開演前のステージを拝見…。うわ、ステージ、けっこう傾斜がきつい。滑ったりしないのかな?そしてオーケストラはどこで演奏しているかというと、この舞台の下です。
この日はリハーサルということで、画像を撮っているクルーもいました。そしてこの巨大なシャンデリア。特設ステージなのであまり凝った大道具は出せませんが、この一点物で勝負!なのでしょうか。

座席ですが、あまり舞台に近いと背景のオペラハウスなどが隠れてしまうので、セクション後方のほうが全体の眺めとしてはいいかもしれません。それから、屋根はないので天気予報のチェックもお忘れなく。多少の雨なら決行するので、雨が降りそうならポンチョなどを持っていくといいかも。また、海のそばで風が爽やかなのはいいのですが、夜になるとひんやりするので風対策も必要です。

さて、実際のパフォーマンスですが、今年は「ラ・トラヴィアータ」。「乾杯の歌」で有名な、ヴェルディの名作です。今回の演出は、時代を1930年代ごろに設定しているようで、男性はタキシード、女性はイブニングドレスと、豪華な雰囲気。バレエダンサーも出てきて、見せ所もたくさんでした。
あ、どこかで花火が上がりますのでご期待を。
さすがに屋外なので歌手はマイクを着けて歌いますが、それでも熱演。それにしても、今どきのオペラ歌手はスタイルが良くなったなあ…。
後ろの植物園からは鳥の声が聞こえるし、波のチャプチャプとした音も絶えず聞こえますが、自然音だとあまり気になりませんね。
途中休憩が一回あります。もうその頃になるとすっかり夜になっていて、街の明かりがとても素敵(こんな歌の歌詞があったっけ?)です。

このオペラ、悲しい結末なのでちょっとお涙ちょうだい、という感じだし、よく考えてみたらかなりドイヒーな筋書きなんだけど、まあこの場ではあまり深く考えず、ロマンティックな旋律に身を委ねてもいいのではないでしょうか。
チケットは一番安いので$99と、さすがにオペラなのでかなり値が張りますが、今年は海外からのお客さんもいないのでチケットも取りやすいと思います。
オーストラリア、シドニーに住んでいて、普段は余りオペラなんて…という方も、いいチャンスだと思うのでぜひ行ってみてはいかがでしょうか?
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