シドニーでオーケストラ鑑賞

クラシック音楽

久々に、オーケストラのコンサートに行って来ました。

オーストラリアでは昨年はほぼ生演奏は禁止となっていて、禁止の期間は日本より長かったですね。

やっと今年になって生演奏、しかもオーケストラのような大編成(人数が多いとリスキーだから)の演奏も始まってきました。

今週は私が好きな、Australian Brandenburg Orchestra のシーズンオープニングコンサートがあったので行ってきました。

https://www.brandenburg.com.au/concerts/2021/handels-rome/?utm_source=wordfly&utm_medium=email&utm_campaign=2021%20Handel%27s%20Rome&utm_term=Sales%20eDM%206%20STB&utm_content=version_A&promo=3922

コンサート会場は、街のどまんなかにある、City Recital Hall, 外観は普通の建物っぽいですが、なかなか音響も良いホールです。

入場する際の決まりとして、QRコードをスキャンして自分の連絡先を登録。もういろいろな場所でやらないといけないので、シドニー民はもう慣れました。

それから、館内はマスク着用が義務付けられています。忘れていた人には、受付で渡していましたが、あれは無料だったのかな?ほとんどの人は持ってきていましたが、もしそうなら太っ腹だなあ。

ただ、飲食する際はマスクをしなくてもいいし、館内にあるバーはかなり賑わっていたからあまりマスク着用の意味はないのでは…。

まあ、オーストラリアはほぼゼロコロナを達成しているからあまり気にならないけどね。

ホールに足を踏み入れます。一番安いきっぷだったので、3階のバルコニー席、ステージを横から眺め下ろす感じ。

このホールは室内楽用なので、オペラハウスと比べるとこじんまりとしています。

チケット販売は全席の75%ほどに抑えられているということだが、それなりに結構混んでいて、私の列も5名ほどが隣り合わせで着席していました。みな久々のオーケストラコンサートに飢えているのだろうな…。

おかげでちょっと「密」になってしまうので、ホール内のマスク着用は安心しますね…ちょっと息苦しいけど。

さて実際のコンサートですが、このオーケストラは古楽器オーケストラといいまして、作曲家が生きていた時代の楽器(もちろんレプリカだけど)を使うのが特長。なのでバイオリンの弦も違う素材だし、トランペットにはバルブがなかったりする。モダン楽器のような輝かしさ、パワーには欠けますが、なかなか雅やかな音がしていいですね。クラシックカーもテスラも、どっちもいいよね、という感じ?

この日のプログラムは、バロック時代の協奏曲が3曲、休憩を挟んでヘンデルのオーケストラと合唱による宗教曲でした。

オーケストラのメンバーも、本当に久々に観客を入れて演奏するせいかとってもノリノリで聞いているこちらも気持ちが弾みました。

バロック音楽は、あまり細かいことを考えずに純粋に音楽に浸れる感じで、とにかく耳に心地よい。

元ラッパ吹きとしては、バロック時代のトランペットが演奏するのを聞けるのって興味しんしん。あれ、難しいんだろうなあ…。

後半のプログラムは聞いたことがなかったのだけど、なかなかパワフルかつドラマティックな曲でびっくりした。そういえばヘンデルって、あの「ハレルヤコーラス」の人だから、合唱曲は得意なんだろうな…。人の声のパワーというのを改めて実感しました。

最後は「アーメン」というコーラスで曲が終了。はっと我に返るような幕切れだった。観客も久々の音楽体験のため、かなり熱い拍手を送っていました。

帰りは観客がなるべくバラけることができるように、普段は閉鎖している非常階段も開放していて、配慮を感じました。

それにしても、音楽ってすごいなあ…。今晩演奏された楽曲はだいたい18世紀に作られたのだが、それから300年近くにわたって様々な人によって演奏され、聴かれてきたわけです。その間にはもちろん戦争や天災、今回のような疫病もあったわけで…。そんなことを乗り越えて存在する音楽って、やはり素晴らしいと思いません?

さて、次回はなにをききにいこうかな。大編成のモダンオケなんてさぞかし感動するだろうな…。

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